『おれは非情勤』東野圭吾

図書館で、東野作品の文庫を探していて見つけた本。
主人公が小学校の非常勤講師でなので、小学校が舞台になっている話だろうと
思ってはいたが・・・。
読んでみてびっくり。子ども向けの短編小説だった。(文庫化にあたり加筆はしている様だ)
とはいえトリックや、話の運び方はさすがという感じ。心理描写は・・・・。
小学生相手だからね。


さてさて、いよいよ3月。卒園まで二週間を切った。
3月8日には「親子おわかれ会」があり、それに向けて準備をしている。
年明けからずっとそれに携わっていて、いよいよ形が見えてきたというところだ。
メインの一つにクラスの母親たちによる劇があり、わたしはそれの係になっている。
脚本、演出、衣装、大道具、小道具、音響すべて5人ほどの担当者で進めてきた。
出演はもちろんわたしたち含め、24人の園児の母親全員である。
演目は「ももたろう」。子どもたちが発表会で演じたものだ。
衣装、大道具、小道具などは子どもたちが使ったもので、使えるものを使う。
脚本は大幅に変えている。ももたろうは女だ。そして、犬、きじ、さるのほかに
バニーとミニーマウスとダンボが出てくる。
おにには番号がふってあり、おに4がヨン様の格好をしている。
おにと対峙している時にバニーとミニーマウスとダンボがそのヨン様に気づき、
あっさりと寝返ってしまうのだ。(もちろんそこでかかる曲は「はじめから今まで」)
しかしももこ(ももたろうではない)たちは、おにを退治し、宝物を取り返す。
その宝物を村人たちに返すとき、宝箱の中にあるおかしを子どもたちに配るという演出もある。
最後はもちろんマツケンサンバを踊る。あのスティックを持って。
奇しくもその日、同じ区内にある東京ドームでマツケンがサンバを踊ることになっている。
うちのダンサーたちもいま必死で練習している。


次男にとってもわたしにとっても、もう幼稚園はこれが最後だ。
毎日の送迎と弁当作りがなくなって清々する反面、こんなばかげた劇に付き合ってくれる
おかあさんたちとの別れは寂しい。
自分の学生時代の卒業式では泣いたことのないわたしだが、きっと卒園式では泣いてしまうだろう。