鶏口牛後

結局、2月11日の電話はなかった。


翌日は仕事が休みだったので母に電話し、いろいろ話を聞いてもらった。
話している途中で、涙がぽろぽろ出てきてしまった。
母の前では甘えん坊の末っ子になってしまう。
子どもの前では絶対できないことだけど・・・。


今日からは気持ちを切り替えようと決めていた。
やっぱり仕事はやめなくて良かった。
最初はあんなにひどかった職場でも、1年以上過ごすと居心地が良くなるんだね。



発表の日、わたしが第一志望校の正門を出てつぶやいた一言。
「こういう結末だったか・・・」



しかし、これも長男が選んだ道だ。
神様が長男にふさわしい道を選んでくれたのかもしれない。
わたしたち夫婦より、もっと強い運命を持っている長男。(多分・・・笑)
多感な時期にいろんな経験をして欲しい。
せめてわたしたちよりは、スケールの大きな人間になって欲しい。


そのために何ができるのかが、これからのわたしの課題である。
付かず離れず、距離を保ちつつ寄り添って行きたい。